学校全体行事
これから、学校では(ハナミズキの巻)
春の風がそっと季節を運び、学校の周りの景色も少しずつ変化しています。満開の桜が葉桜となり、新たに咲き始めたのはハナミズキ。その鮮やかな花は、春から初夏への優雅な橋渡しとなり、陽の光を受けながら穏やかに揺れています。
← 校庭にある「ハナミズキ」
このハナミズキですが、実はアメリカが日本に贈ったものです。1912年、日本がアメリカに桜を贈った際、その返礼として届けられました。この桜の贈り物には、日米間の友情を深める願いが込められており、ワシントンD.C.のポトマック河畔には約3,000本の桜が植樹されました。その後、アメリカの旅行家エリザ・シドモアの提案も加わり、桜は国際的な友情の象徴として広がっていったのです。
中央の部分に花びらのように見える「総苞片(そうほうへん)」
こうして咲く花々は、ただ美しいだけではなく、人々の絆や歴史を映し出しています。新入生の皆さんも、新しい環境の中で戸惑うことがあるかもしれません。しかし、桜がハナミズキへと移り変わるように、日々の変化を楽しみながら、新しい出会いや挑戦を前向きに迎えてください。皆さんの未来も、きっと鮮やかに輝いていきます!!
おまけ
ハナミズキですが蓮田市の木です。また、花言葉は「返礼」や「永続性」です。
入学式の様子
4月10日(木)本日入学式が挙行されました。
新しい学校にどきどきの新小学部1年生、わくわくの新中学部1年生、しっかりとした面持ちの新高等部1年生たちが登校する様子が見られました。
満開の桜にも恵まれ、これからの学校生活の素敵な第1歩になったかと思います。
在校生のみなさんは、始業式と同様に各教室からタブレットを通じて画面越しに、入学式を見学しています。
これからみなさんで楽しい学校生活を送ってくださいね!
新年度が始まりました!始業式の様子
4月9日(水)新年度が始まりました!
待ってました!と言わんばかりに児童生徒みんなが笑顔いっぱいで登校しました!
なんだか新しい先生たちの顔を見て、どきどき?わくわく?
始業式は、オンラインで行っています!
各教室からタブレットを通じて画面越しに、校長先生のお話を聞いています!
これから、学校では(新たな季節のはじまりの巻)
「校庭の桜が満開となり、春の暖かな風とともに新年度が始まります。4月9日の始業式と10日の入学式を迎え、児童生徒の皆さんが新しい一年のスタートラインに立つことになります。これから始まる日々が、皆さんにとって安心で輝かしい時間となることを私たち教職員一同心から願っています。
←校庭及び駐車場の桜→
学びとは、日々のふれあいやかかわりの中で自然と広がっていくものです。それは、言葉にしなくても、周囲との交流を通じて、さまざまな形で感じ取ることができるものです。友達や先生との共有する時間、一緒に課題に取り組む日々の積み重ねが、児童生徒の皆さんを少しずつ成長させる大切な時間となることでしょう。そしてその経験が、新しい発見や喜びに満たされる未来へとつながります。
←満開の桜
新しい友達との出会い、新しい担任の先生との交流を通じて、児童生徒の皆さん一人一人が安心して過ごし、自分らしく輝ける場所を築くことができるように、私たち教職員一同全力で支援します。言葉を超えた心のふれあいを大切にしながら、この校庭の桜のように明るく希望に満ちた未来を咲かせる一年となりますように。
新年度が、笑顔とともに挑戦と成長で彩られる素晴らしい一年になることを楽しみにしています!
これから、学校では(春のおとずれの巻)
保護者の皆様、児童生徒の皆さんへ
春の暖かな陽ざしが感じられるこの頃、皆様におかれましてはお健やかにお過ごしのことと存じます。この一年間、多くの場面で温かいご支援とご協力をいただき、心より感謝申し上げます。
本年度も、14日の高等部、19日の小中学部の卒業式が無事に執り行われました。それぞれの場で卒業生たちが輝かしい門出を迎えられたこと、教職員一同、大変うれしく思っております。一方で、在校生の皆さんは25日の修了式に向け、この一年間での成長や学びを振り返りつつ、次なる目標への準備を進めていることでしょう。
←中庭のモクレン
←3/20の権現堂の様子
この年度末、校庭や周辺の自然には春の訪れが間近に感じられる変化があります。桜や木蓮はそのつぼみをふくらませ、一斉に花開く準備をしています。この美しい景色は、皆さん一人一人の成長と未来の可能性を象徴しているようにも思えます。これから新しい学びや挑戦の道に進む皆さんが、それぞれの目標に向かって前向きに取り組む姿を期待しています。
←寒桜( 権現堂)河津桜→
新年度に向けて、皆様のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。これからも引き続き温かいご支援を賜りますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。
これから、学校では(KEEP38の巻)
本校は、交通安全意識の向上を目指し、「KEEP38プロジェクト」に賛同する特別支援学校として参加しています。このプロジェクトの精神を日常の教育活動に取り入れ、児童生徒一人一人一人の可能性を最大限に引き出す教育を実践しています。
「KEEP38プロジェクト」との出会いは、日頃お世話になっている関東自動車様のスクールバスから始まりました。リアウインドウに貼られたステッカーを目にしたことがきっかけで、運転手の方に詳しくお話を伺い、その理念の素晴らしさを実感しました。その後、埼玉県警察に問い合わせを行い、参加する運びとなりました。
←いつもお世話になっているスクールバス→
本校では、教職員が通勤の場面で道路交通法第38条を厳守し、模範となる行動を示すことに努めています。これにより、児童生徒や地域社会への安全意識の啓発を図っています。また、「KEEP38プロジェクト」のステッカーを掲示することで、プロジェクトの理念を広く発信し、交通安全の重要性を地域社会全体に呼びかけています。
←職員の車、松葉とともに
私たちは、このプロジェクトの精神を通じて、交通支援が必要な児童生徒たちが安心して日々を過ごせる環境を整えるとともに、児童生徒の潜在的な可能性を育む教育に尽力しています。「KEEP38プロジェクト」を基盤に、教育と交通安全の双方から地域社会への貢献を目指します。
おまけ
「KEEP38プロジェクト」とは、県内における横断歩行者が被害に遭う交通事故の撲滅を目指し、横断歩道における歩行者優先義務が規定された「道路交通法第38条」の交通ルールを正しく理解し、その遵守を表明して模範運転をすることにより、歩行者優先の機運を高め、安全運転の促進を図る取り組みです。
埼玉県警察ホームページ https://www.police.pref.saitama.lg.jp/f0010/kotsu/keep38.html
これから、学校では(ひなまつりの巻)
春の訪れを感じるこの季節、3月3日のひな祭りがやってきました。ひな祭りは、古くから日本で親しまれている伝統行事です。歴史をたどると、平安時代の「ひいな」遊びと、人形に自分の厄を移して海や川へ流す「流しびな」の行事が結びついたもののようです。
←桃の花
←おひなさま
ひな祭りでは、人形が身代わりとなり、子供たちに災いが降りかからないようにと願い、人生の幸福が得られるようにと温かい気持ちを込めて人形を飾るようになりました。この伝統は、私たちの文化と心を大切にするものです。
←道明寺(どうみょうじ)
←ひなあられ
この日には、人形を飾り、伝統的な料理を楽しむことができます。ひな祭りは、日本の文化を学び、周囲の人々と過ごす素晴らしい機会です。今年のひな祭りも、皆さんが健康で幸せに過ごせることを心から願っています。
おまけ
❝あかりをつけましょ ぼんぼりに・・・❞の歌「うれしいひなまつり」はご存じですか?ひな祭りの季節に広く親しまれている童謡で、サトウハチローが作詞しています。歌詞はひな祭りの情景や楽しさを描いており、誰からも愛されています。この歌は、ひな祭りの伝統的な風景を鮮やかに描写し、親しい人々と過ごす楽しさを伝えています。サトウハチローの作品は、暖かく優しいメロディーと共に、世代を超えて愛され続けています。つい口ずさむこの歌から、日本の文化と伝統を感じることができます。そして、あの「ちいさいあきみつけた」の童謡も、サトウハチローの作詞です。
これから、学校では(ウメの巻)
日増しに寒さが和らぎ、春の訪れが感じられる季節となりました。
いかがお過ごしでしょうか。この時期、梅の開花がニュースとなります。
←白梅(ハクバイ)
←紅梅(コウバイ)
← ズームアップ →
白梅の清らかな白と紅梅の鮮やかな赤には、純粋さと情熱の象徴とされ、古くから日本文化に深く根付いています。この二つの梅の花ですが、具体的には、白梅のように清廉潔白な心を持ち、誠実であることを大切にする姿勢を育むことを。また、紅梅のように情熱を持ち、何事にも熱心に取り組む態度を育てることが重要だと思う次第です。蓮田の子供たちにとって、この二つの特性を兼ね備えることで、バランスの取れた人格形成を遂げることができるのではないでしょうか。
ところで、梅に関して有名な作品に尾形 光琳(おがた こうりん)の「紅白梅図屏風(こうはくばいずびょうぶ)」(国宝)があります。尾形 光琳の最晩年期の作品で、背景が省略され、流水を挟んで描かれた二本の梅ですが、紅梅は全体が入っているのに対し、白梅は大部分が画面の外にあるなど、様々な点で対照的です。流水の模様は、銀箔地に水文を覆い隠して作ったものです。尾形光琳は呉服屋の家に生まれたこともあって、工芸的な手法も絵画に取り入れています。梅の花は、花弁を線描きしない「光琳梅」。樹は「たらし込み」による質感表現に加え、点状の苔も描き込んでいます。近くで見ると、事前に想像していたよりも強い迫力を感じる作品で、躍動感あふれる生命力が印象に残ります。
おまけ
①「梅」は、奈良時代に日本へ渡来したとしています。そして「梅」は、枕草子や源氏物語にも存在感を示しています。
②ウィキペディアによりますと、「関東三大梅林」には越生(おごせ)梅林、水戸偕楽園、熱海梅林があるようです。
・越生梅林の梅まつりは、2月15日(土)から3月16日(日)・・・埼玉県
・水戸偕楽園の梅まつりは、2月11日(火)~3月20日(火)・・・茨城県
・熱海梅林梅まつりは、1月11日(土)~3月2日(日)・・・静岡県
③尾形光琳の「紅白梅図屏風」(国宝)は、熱海にあるMOA美術館で観ることができます。
https://www.moaart.or.jp/?collections=053
これから、学校では(モクレンの巻)
2月も中旬に入り、季節の移り変わりを感じさせる時期となりました。
この時期になると、モクレンのつぼみが膨らみ始め、春の訪れを予感させます。この光景を見て、中学校「国語」の教科書にある三浦 哲郎(みうら てつお)の「盆土産」という短編小説を思い出しました。主人公が子供時代に経験した父親との再会と、その際に持ってきた小さな土産物が描かれています。物語の中で、主人公はその盆土産を大切にし、心に刻み続けます。
← 中庭の「モクレン」のつぼみ →
この物語から私たちが学べることは、日常の中にある小さな喜びや感動を見逃さず、大切にすることの重要性です。特に、蓮田の児童生徒にとって、日々の小さな成長や成功体験は、未来への大きな一歩となります。モクレンのつぼみが少しずつ開いていくように、子供たちの成長も一歩一歩進んでいることを感じております。
保護者の皆様には、お子様のほんのわずかな歩みや変化に気づき、それを喜び合う時間を大切にしていただきたいと思います。子供たちが感じる喜びや自信は、家庭での温かいサポートによってさらに深まると思います。
終わりに、季節の変わり目で体調を崩しやすい時期でもありますので、健康には十分気を付けていただきたいと思います。
おまけ
・18日(火)は、二十四節気のひとつ「雨水(うすい)」です。この時期は冬が終わりに近づき、雪や氷が解けて水になることを意味しています。そのため、「雨水」と呼ばれます。
農業の面では、雨水から農作業の準備が本格的に始まります。また、この日から雛人形を飾り始めると良いとされていることもあります。
・三浦 哲郎の「盆土産」は、光村図書の中学校「国語」の教科書二年生に掲載されています。また、三浦 哲郎は劇団四季のミュージカル「ユタとふしぎな仲間たち」の原作者でもあります。
これから、学校では(ロウバイの巻)
早春を迎え、日が少しずつ長くなり立春を過ぎたことを感じられる季節となりました。また、新たなステップを踏み出す準備も整いつつあります。保護者の皆様には、日頃より多大なるご理解とご協力を賜り、心より感謝申し上げます。日本海側では記録的な大雪が降り積もり、人々の生活に大きな影響を与えています。一方、太平洋側では、北風と共に寒さはありますが、比較的穏やかな天候が続き、日差しが差し込む日も多くなっています。
感染症に注意しながら、蓮田の子供たち一人一人が、健康で楽しみながら過ごせるよう、温かく見守っていきたいと思います。
←「蝋梅」(ロウバイ)→
庭先にこの時期、美しい花を咲かせる花があります。蝋梅(ロウバイ)です。蝋梅は、冬の寒さの中でも力強く香る花です。中国原産の蝋梅は、日本では江戸時代後期から庭木として親しまれてきました。花言葉は「先導」「先見」「慈愛」「優しい心」と、多くの意味を持ちます。その香りや姿は、子供たちの成長を見守る私たちにとっても、大きな励ましとなります。彼の作家、芥川 龍之介の句「蝋梅や 雪うち透(す)かす 枝の丈(たけ)」にも詠まれたように、蝋梅の花は冬の寂しさを和らげ、心に温かな光をもたらしてくれます。寒さ厳しいこの時期に咲く蝋梅のように、子供たちがそれぞれの個性を大切にしながら、のびのびと成長していく姿を見守りたいと思います。
寒い日が続きますが、どうぞご自愛ください。
おまけ
1)美しい黄色い蝋梅の花が咲き誇る県内の場所を紹介します。暖かい服装でどうぞ!!
さいたま市:大宮花の丘農林公苑
三郷市:みさと公園
行田市:古代蓮の里
長瀞町:長瀞宝登山臘梅園
2)「警察博物館」前の「十月桜(じゅうがつざくら)」のその後
散り際の桜でした(2/8)。
これから、学校では(芽の巻)
2月に入り、寒さの厳しい日々が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。今月は高等部の入学選考という大きな行事があります。新しい門出を迎える生徒たちにとって、大変重要な時期となります。保護者様の温かいご支援とご理解を賜りながら、この選考が無事に進行し、新たな出会いが実を結ぶことを心より願っております。
←「ウメ」
←「サクラ」
←「ドウダンツツジ」
一方で、寒さが続く中、校舎周辺の草木がしっかりと芽を出し、春の訪れを感じさせています。小さな芽が顔を出し、その生命力に感動を覚えることも多いことでしょう。忙しい毎日の中で、こうした自然の変化に目を向けることは、心のリフレッシュにもなります。
今月も素晴らしい月となりますように。どうぞお体にお気をつけてお過ごしください。
おまけ
ヒイラギ(柊)は、日本で見られる常緑樹です。その名前は、日本語で「棘」を意味する「針」から来ています。 また、ヒイラギは、日本の祭りや行事で重要な役割を果たしています。特に新年や節分の時期に用いられます。古くから日本では、鋭利なものやとげのあるものが邪気を追い払うと信じられてきました。そのため、ヒイラギの鋭い葉が鬼や悪霊を寄せ付けないと考えられ、特に節分の行事で用いられるようになったのです。
←「ヒイラギ」
ちなみに今年の節分は2月2日(日)です。二十四節気という太陽の位置に基づく伝統的な暦に関連しており、立春が2月3日に設定されているためです。
これから、学校では(気象変動?の巻)
新しい年(令和7年)の1月も終わりに近づいています。今年の冬は例年に比べて温暖な気候が続いているようで最高気温が10度を超える日も増えています。驚いたことに、学校周辺ではタンポポやノゲシ、カタバミなどの春の花々が既に咲き始めています。こうした現象は、やはり気候変動の影響を反映していると言えるのでしょうか。
←「タンポポと蜂」
←「ノゲシ」
←「カタバミ」
最近の知見によれば、地球温暖化や気候変動の影響で極端な天候や異常気象の増加が報告されています。特にヨーロッパでは異常な暑さが続き、多くの国で気温記録が更新されました。また、アジアやアフリカでも洪水や干ばつが頻発し、農業や生活に大きな影響を与えています。そして、ロスアンゼルスの山火事も気象変動に関係しているようです。
これらの変化等に対応するためには、持続可能なエネルギーの利用や環境保護活動が重要な鍵を握っているようです。ご家庭におかれましても、機会を得て実践できる具体的な行動について考えてみていただければ幸いです。
これからも、私たちの学校が環境に優しい活動を積極的に進め、持続可能な未来を築いていけるよう、ご協力をお願い申し上げます。
おまけ 中央区京橋にある「警察博物館」の前の中央通りには、「十月桜(じゅうがつざくら)」が満開(1/25現在)でした。
ポリスミュージアム www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp
これから、学校では(ハクセキレイの巻)
14日(火)の今夜は1月最初の満月です。アメリカの農事暦では、「ウルフ ムーン(Wolf Moon/狼月)」と呼ぶようです。真冬の食糧不足を嘆く飢えた狼の遠吠えにちなんで名付けられたようです。
月の上に輝いているのが火星です。
最低気温が氷点下と寒さが厳しくなってきました。でもこの季節、私たちの周りには冬の楽しみがあります。そんな冬の風物詩の一つとして、「ハクセキレイ」についてお伝えします。
校舎周りを散策!?
「ハクセキレイ」とは?
「ハクセキレイ」は白と黒の美しい羽を持つ小鳥で、公園や川辺などでよく見かけますが、今回は校舎を軽快に歩き回っている姿を発見しました。
「ハクセキレイ」は、その愛らしい姿から多くの文学作品にも登場します。たとえば、俳句や詩の中でその名前を見かけることがあります。
「ハクセキレイ」は私たちの日常に身近にいる存在ですが、その美しさや自然の一部としての役割を再発見することは素晴らしい経験です。1月の寒い中でも、彼らの姿を見つけると心が温まります。この冬、ぜひハクセキレイをとおして、自然の魅力を再確認してはいかがでしょうか。
おまけ 日本に多い「ハクセキレイ」は、何十年か前までは北海道や東北だけで繁殖し、秋になると本州へやってくる鳥でした。今は一年中見られますが、長い尻尾を上下に振りながら歩く姿がとっても可愛いものです。なんと『日本書紀』には、あのイザナギ・イザナミの夫妻がセキレイの指導で夫婦和合し「国産み」できたとの記述があります。 スマートなボディと、地上生活するにも便利な長い脚。スズメなどに比べて、よく目立ちます。セキレイの仲間は、尾を上下に振りながら歩くのが特徴。立ち止まってあたりの様子をうかがうときも尾だけは振っています。しかし、なぜ振るのかはわかっていないそうです。
「セキレイ」という名は、中国での呼び名「鶺鴒」を音読みしたもので、「背筋を伸ばした美しい姿勢の鳥」という意味です。
・サントリーの愛鳥活動 HP
https://www.suntory.co.jp/eco/birds/encyclopedia/detail/4610.html
これから、学校では(スイセンの巻)
底冷えする寒さには閉口しますが、寒さにも負けずと咲く花があります、例えばスイセン。寒い季節に彩りを添えてくれます。
このスイセンですが漢字では「水仙」と書きます。そして、この水仙は中国から来た言葉のようです。
「仙人は、天にあるものは天仙、地にあるものは地仙、水にあるものは水仙(である)」という中国の古典に由来しています。
また、スイセンの仲間は約30種類あります。学名は「ナルキッソス」で、これはギリシャ神話に登場する美少年ナルキッソス(Narcissus)に由来します。美少年だったナルキッソスは自分の美しさに見とれ、池の水面に映る自分の姿に恋をし、しばしば見とれていました。そんなナルキッソスを戒めようと、女神ネメシスは彼をスイセンに変えてしまいました。この話はナルシスト(ナルシシスト)の語源にもなっており、スイセンの花言葉は「自己愛」になっています。
高等部棟の前庭に咲き始めました。
早春に咲くことで知られており、その純白の花弁と豊かな香りで多くの人々に愛されています。また、スイセンの花は再生や新しい始まりの象徴とされています。
新しい始まりを予感するには、うってつけの花のようです。なお、心理学では「フレッシュスタート効果」と言います。
おまけ 太宰 治(だざい おさむ)の短編小説「富嶽百景(ふがくひゃっけい)」にスイセンが重要なシンボルとして登場します。作中の主人公は、スイセンの美しさに惹かれ、その姿に感銘を受けます。しかし、スイセンの美しさは同時に孤独や自己陶酔をも表しており、主人公自身の内面的な苦悩や孤独感と共鳴する部分があります。このように、スイセンは単なる花として描かれるのではなく、主人公の心の状態を映し出す鏡としての役割を果たしています。なお、太宰の出身地である青森県は、冬型の気圧配置が年末年始続いて、上空の強い寒気や気圧の谷の影響で大雪となり、平年よりかなり降雪量と最深積雪が多いようです。
これから、学校では(レモンの巻)
冬休みが終わり、いよいよ授業が再開されます。皆さんはいかがお過ごしでしょうか?このスタートは今年度のまとめとなる1月から3月までの3か月間を充実させる大切なものとなります(準備万端ですか?)。
私事ですが、自宅のレモン(サイパンレモン)がこの冬休みにやっと色づきました。その鮮やかな黄色は、まるで新しい始まりを象徴しているかのようです。
まん丸が特徴のレモンです。
梶井基次郎(かじい もとじろう)の「檸檬(れもん)」や米津玄師(よねづ けんし)さんの「Lemon(れもん)」といったレモンに関係した作品には、明るさと希望が込められています。このレモンのように元気いっぱいにスタートを切り、レモンの爽やかな酸味が、皆さんの日々の生活に活力をもたらすことを願っています。また、米津玄師さんの「Lemon」の歌詞にもあるように、過去の経験を新たな光に変え、希望に満ちた未来へとつなげましょう。そして、梶井基次郎の「檸檬」のように、日常の中にある小さな喜びや美しさを見つけることができるようにしましょう。蓮田特別支援学校の皆さん一人一人が、この3か月間を通じて多くの学びと充実感を得られることを心から願っています。
今年度の仕上げに向け、元気に、そして笑顔で共に過ごしましょう!
おまけ
クイズ ①原産地は? インドのアッサム地方が原産とされる果物です。
②日本での歴史は?
明治初期の1873年に静岡県の熱海に伝わりました。湯治のために日本を訪れていた外国人が、庭先にレ
モンの種を蒔いて栽培していたのがはじまりだといわれています。
③国内生産地は?
広島県は、日本一の生産量を誇ります。広島県内で主な産地は、呉市、尾道市、大崎上島町です。広
島レモンの特徴は、防腐剤やワックスを使用していないため、料理やドリンクにも安心して使えます。
参 考
①ポッカサッポロフード&ビバレッジ(株) https://www.pokkasapporo-fb.jp/lemon-museum/
②広島県公式ホームページ https://www.pref.hiroshima.lg.jp/site/kazyuyasaikaki/setoushihiroshimalemon.html
令和7年(2025年)新年のご挨拶
新年あけましておめでとうございます。
新しい年が始まりました。今年は「巳年」ということで、蛇が持つ柔軟性と知恵をお手本にしながら、皆さんも健康で新しいことに挑戦する一年にしましょう。
まず、健康は何よりも大切です。身体と心の健康を保ちましょう。健康な体があるからこそ、新しいことにも自信を持って挑戦できます。
次に、新しいことに挑戦をしましょう。挑戦は成長の源です。失敗を恐れず、自分の可能性を信じて、一歩一歩前進していきましょう。未知の世界に飛び込むことで、新しい発見や感動が待っています。
今年も皆さんと共に学び、成長し、充実した一年を過ごせることを楽しみにしています。初日の出の写真と共に、この新しい年の始まりを心からお祝いしましょう。 幸手市天神島 1/1 7:00
しんねん あけまして おめでとうございます。
あたらしいとしが はじまりました。ことしは 「みどし」ということで、へびがもつ じゅうなんせいと ちえを おてほんに しながら、みなさんも けんこうで あたらしいことに ちょうせんする いちねんにしましょう。
まず、けんこうは なによりも たいせつです。からだとこころの けんこうを たもちましょう。けんこうな からだが あるからこそ、あたらしいことにも じしんをもって ちょうせんできます。
つぎに、あたらしいことに ちょうせんを しましょう。ちょうせんは せいちょうの みなもとです。しっぱいを おそれず、じぶんの かのうせいを しんじて、いっぽいっぽ ぜんしん していきましょう。みちのせいかいに とびこむことで、あたらしい はっけんや かんどうが まっています。
ことしも みなさんと ともにまなび、せいちょうし、じゅうじつした いちねんをすごせることを たのしみにしています。はつひのでの しゃしんとともに、このあたらしい としのはじまりを こころから おいわいしましょう。
令和6年度 芸術鑑賞会(ハートフルコンサート)の様子
チーム『「Dancing Clown」 with マリンバ』の皆さんによる公演が行われました。午前・午後の部ともに、子どもたちはもとより教職員も釘付けとなり、特別な時間となりました。
※事業の実施にあたり、公益財団法人 日本教育公務員弘済会埼玉支部から令和6年度教育文化事業の助成金の贈呈を受けました。
令和6年度 第3回埼玉県特別支援学校ボッチャ大会
令和6年11月29日(金)埼玉県障害者交流センターにて「第3回埼玉県特別支援学校ボッチャ大会」が行われました。
本校からは、競技の部に3チーム(生徒9名)、交流の部に1チーム(生徒3名)が出場しました。
どのチームも練習ではチームメイト同士協力して試合を進めることができるよう、話し合ったり作戦を練ったりして実践練習に取り組み、その成果を発揮することができました。
交流の部では、メンバー同士協力し合いながら1勝することができました。
競技の部では、どのチームも激戦となりましたがそこを勝ち抜き、見事優勝しました。
2年連続の快挙です。
出場した生徒にとって、チームメイトと協力することや他校生との交流はとても貴重な経験となりました。
多くのご声援とご協力ありがとうございました。
廣瀬翔大さん 全国障害者スポーツ大会結果報告
祝!銀メダル、銅メダル獲得!
全国障害者スポーツ大会結果報告
10月26日~28日に佐賀県で開催された第23回全国障害者スポーツ大会「SAGA2024」に、本校中学部3年生の廣瀬 翔大さんが埼玉県代表選手として、選出されました。
廣瀬さんは、陸上競技のソフトボール投げと50m走に出場しました。
ソフトボール投げでは、16m49で銀メダル
50m走では、16秒34で銅メダルを獲得しました!見事両種目でメダルを獲得!!
先日、校長室で報告会が行われ、廣瀬さんは大会での経験や、全力を出し切った喜びを語りました。特にコーチ陣とたくさん話せたことが楽しかったようです。
校長先生や大勢の友だちからも多くの祝福の言葉が贈られました。応援ありがとうございました。
詳細な写真に関しては下記のデータをご覧ください。
今、学校では 「ひまわりの巻」
7月18日(木)に気象庁は、関東地区の梅雨明けを発表しました。 平年より1日早い梅雨明けのようです。 今年は梅雨入りが遅かったため、梅雨の日数は27日間となり、平年と比べると短い梅雨でしたが、夏休みを前に明けることができました。
厳しい暑さを反映してか?高等部棟には、太陽に向かってひまわりが花を咲かせています。
元気なひまわり
けなげに咲く?ひまわりを見て、ソフィア・ローレンとマルチェロ・マストロヤンニの名演技とヘンリー・マンシーニの音楽、そして、スクリーン一面に広がるひまわり畑の光景が脳裏に焼き付いている映画『ひまわり』が思い出されました。物語は第二次世界大戦中の話です。ソ連(ロシア)戦線へと送られた夫の帰還を待つのですが終戦後も戻らず、夫を探すためにソ連(ロシア)へ向かうことに。やがて、広大なひまわり畑に辿り着くのですが、、、(ネタバレのため略)人生のいたずら?戦争による悲哀?とても感動的な作品です。
ひまわりと蝶
24日(土用の丑:うなぎパンです)
*24日(水)から長~い夏休みが始まります。元気に健康で一日一日を大切にお過ごしください。
おまけ:①ソ連(ロシア)は世界に先駆け、ひまわりの種から油を採って工業製品に。なお、映画のひまわり畑は、ウクライナで撮影されたそうです。また、ひまわり畑の下には、過去の戦争で亡くなった兵士たちが眠っているとのことです。50年以上も前のイタリア映画ですが、今の事象にも通じ様々なことを思う感慨深いものです。
②金子みすゞの詩に、とても空想的な詩の「向日葵(ひまわり)」があります。ひまわりをおてんとさまの黄金の車の輪とし、お日を慕うてまわりますと続いています。金子みすゞの深くそして、優しい世界観に浸ってみてはいかがでしょうか? *金子みすゞ記念館(https://www.city.nagato.yamaguchi.jp/site/misuzu/)山口県長門市仙崎1308です。
今、学校では 「ムクゲの巻」
暑い夏には冷たい飲み物や食べ物が欲しくなりますが、昔から、「暑いときこそ熱い飲み物を」という言い伝えがあります。別段、我慢大会をしようというわけではないのですが、熱いお茶などを飲んだ方が、かえって涼しくなるというのです。
例えば熱い緑茶ですが、緑茶には身体を冷やす効能があり、厳しい暑さが続く今の時期にもってこいのようです。なお、緑茶の効能については、鎌倉時代の僧侶・明菴栄西(みょうあん えいさい)が『喫茶養生記』で「養生の仙薬」として「解暑」「解熱」などの効能が紹介されています。
ムクゲ全景
ムクゲの花
そんな思いを馳せたのも、バスターミナルの横に、控えめに咲く「ムクゲ」の花を見つけたためです。千利休の孫にあたる千宗旦(せんのそうたん)が「ムクゲ」を好み、花の品種に宗旦があるくらいです。また、わび茶の精神を極め、子供たちは、今に続く三千家を興したほどです(「熱男」あ~つおぉぉ~ !!)。
おまけ:公式なものではありませんが、お隣の国「大韓民国」では、「ムクゲ」を国花とされています。また、国歌「愛国歌」でも歌詞に「ムクゲ」が入っています。
今、学校では「幸せのシンボルの巻」
連日の暑さには閉口しますが、今、校庭の主役として「シロツメグサ」が白くて可愛い花を咲かせています。別名「クローバー」と呼ばれていますが、多年草で葉の数は基本3枚で、時々4枚のものがあります。これが、幸せの?「4つ葉のクローバー」です。江戸時代に「シロツメグサ」の乾燥したものをオランダからの輸入品に緩衝材として利用したところから「白詰草(シロツメグサ)」と呼ばれたようです。
校庭の「シロツメグサ」
ヨーロッパでは、そもそも「クローバー」そのものを、宗教的に神聖な植物としており、「三位一体」の教えを3枚の葉を用いて説いていたそうです。そこから3枚の葉は、Love(愛)、Hope(希望)、Faith(誠実)のシンボルとなり、それに珍しい4つ葉のクローバーのLuck(幸運)を加えて、幸せのシンボルとなったようです(蓮田に通う子供たちの幸せを祈って 七夕)。
おまけ:4つ葉のクローバーを見つける確率は、10,000分の1のようです。また、ガリガリ君の当たり棒を引く確率は、約25分の1(4%)です。アイス片手に足元をよ~く見ると見つかるかもしれません!!
〇つ葉のクローバー?
今、学校では「てふてふの巻」
梅雨の晴れ間をぬって校庭で咲く花々に誘われてか?蝶が優雅に羽を広げ宙を舞っている状態を見る機会が多くなってきました。
そんな折、中学生の多感な時期に学んだ美しい言葉と不思議なイメージを楽しむことができた素敵な作品
「てふてふが一匹 韃靼海峡(だったんかいきょう)を渡つて行つた」が脳裏を横切りました。
モンシロチョウ アゲハチョウ
この作品は安西 冬衛(あんざい ふゆえ)の『春』という短詩です。「現代かなづかい」という表記がない頃の作品ですが、これを読むと、いわゆる「旧かなづかい」独特の雰囲気が感じられます。
可憐な一匹の蝶と韃靼海峡(樺太とユーラシア大陸との間にある海峡)という北の荒涼とした海峡を対比させる詩境に圧倒されますが、言語空間の創造性と言葉の美しさを感じます。また、背景として、父の赴任先である中国の大連で関節炎のために右脚を切断するという難を蒙るなど、この一行詩には、奥深い意味と背景が読み解けます。
おまけ:「蝶」は英語で Butterfly と言いますが、「蛾」は「夜の蝶」を意味する Night Butterfly という詩的表現があります。また、M・ラヴェルの組曲「鏡」に 第1曲「蛾」がありますが、「蛾」のはばたきや振動、微妙な動きをピアノで表現し幻想的な曲となっています(ぜひ、聴いてみてください)。
今、学校では 「ナツツバキの巻」
平年より2週間余り遅い梅雨入りですが、バスターミナルと給食室に通じる教室棟の間には、今を盛りに「夏椿(ナツツバキ)」が白い花を咲かせています。
先が尖った黄緑色の葉をつけ、幹は灰褐色でなめらかな表面をして、サルスベリにとても似ています。別名「沙羅木(シャラノ木)」とも呼ばれます。実は『平家物語』の冒頭に出てくる「沙羅双樹(サラソウジュ)」の仲間です。
←夏椿の全景と白い花→
中学校の古典の授業で、一生懸命に暗記した 『平家物語』の冒頭、
「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。奢れる人も久からず、ただ春の夜の夢のごとし。猛き者も遂にはほろびぬ、偏ひとへに風の前の塵におなじ。」 『平家物語』第一巻「祇園精舎」より
源氏を退け、栄華を誇った平家一門の滅びゆく姿を語るこの冒頭、日本語の素晴らしささを体現している名文でもあります。当時は、「古典の意味がよくわからないまま、ただ暗記をした」一人ですが、大人になって読み返すと、ただの軍記物だけではなく、強く美しい女性の悲劇や、不思議な怪物退治のエピソードといった側面について、作品を読まなければ見えてきません。力強くも儚い平家の運命を描いた『平家物語』。新たな魅力や作品のすばらしさを改めて感じた次第です。
おまけ:「扇の的」で活躍した那須与一の話では、グローバルそしてデジタル化という大きな流れの中にある現在に、他者の尊厳を大切にする武士の精神を垣間見た感じを持ちました。
今、学校では「ツユクサの巻」
まだ梅雨入りもせず、当然のことながら梅雨明けもないにもかかわらず、日中の陽気は夏日や30℃を越える真夏日となる日もあります。しかし、校庭や高等部棟の庭には可憐な青い色の花を咲かせる「ツユクサ」を発見できました(早起きは三文の徳(得)?)。
花弁は3枚(上2枚、下1枚)
「ツユクサ」なので梅雨と関係あるのかなと思っていたものの、実は、朝露と関係があるようで、早朝に花を咲かせ、昼にはしぼんでしまう儚い花です。その美しさと儚さから、古くから魅了されてきたようです。
校庭に咲く「ツユクサ」
なお、名前の由来には複数の説があり、一つは、朝露を連想させたことから「露草」となったという説。また、青い染料として使用されていたことから「着き草」が「露草」に変化したとも言われています。また、万葉集では「月草」として登場し、詠んだ歌が9首もあります。
おまけ:今週末の21日は、夏至(げし)になります。一般的には「1年で最も昼の時間が長い日」として捉えることが多いようですが、夏至は立夏と立秋のちょうど真ん中にあたります。梅雨の最中の地域が多いのですが、「夏に至る」と書くように、この頃から夏の盛りに向かっていきます。どうぞご自愛ください。
今、学校では「ノウゼンカズラの巻」
正門入口の右側に夏を伝える「ノウゼンカズラ」が花を咲かせています。
中国を原産とする植物で、夏の季語にもなっているオレンジ色の花です。
日本へ渡来したのは、ちょうど大河ドラマ「光る君へ」の平安時代のようです。紫式部も花開く様子を見ていたでしょうか?
正門の脇に 開花するノウゼンカズラ 横から見るとトランペット?
また、花の形がトランペットに似ていることから、英語では「トランペット・フラワー」と呼ばれることもあるようです。
いささか梅雨にも入っていないのに夏の花が咲くのは、、、
これも気象変化の影響でしょうか?気象庁は、関東甲信地方に「高温に関する早期天候情報」を発表しています。6月は平年で最高気温は26℃前後、湿度の平均は75%と、蒸し暑さが増してくるころです。そのような平年をさらに上回る暑さとなる予想です。暑さに加えて、湿度も上がると熱中症の危険性が一段と高まります。水分補給と適度な塩分などで万全な対策で乗り切りましょう。
おまけ:ノウゼンカズラ(凌霄花:りょうしょうか)の花言葉は「名声」や「名誉」です。
今、学校では「虹の彼方にの巻」
不安定な天気が続く中、4日(火)、空から美しい贈り物をいただきました。それは雨上がりの空に現れる彩り豊かな虹でした。この光景に職員室では、仕事の手を休め、素敵な佳夕の空に喜びをいただきました。
職員室からの眺め(6/4 18:00)
そして、頭の中では、ジュディ・ガーランドが歌う『Over The Rainbow(虹の彼方に)』が流れていました。そうです。皆さんご存じのミュージカル映画『オズの魔法使い』の劇中歌です。
『オズの魔法使い』は、アメリカの作家ライマン・フランク・ボームによって書かれた児童文学の名作です。物語は、カンザスの大草原で暮らす少女ドロシーが、竜巻に巻き込まれて不思議の国オズに飛ばされ、そこでさまざまな冒険を経て故郷に帰るまでを描いています(ネタバレになりますのでここまでとします)。
この『オズの魔法使い』ですが、キャラクターや奇想天外な世界観はさることながら、「自分を信じ、自分の望みは自分で叶える」ことの大切さや、「友情と勇気の力」の重要性といったキーワードが隠されていたことを思い出されます。改めて素敵な空の一幕に子供たちとのふれあいの意味を感じたところです。
今、学校では 「紫陽花(あじさい)の巻」
思い思いに臨んだ運動会も無事に終わりました。台風と気圧配置の影響で不安定な天気であるものの、ひと雨ごとに「紫陽花(あじさい)」の花が鮮やかに映える6月(水無月)となりました。
学校内には、中庭と病棟との境に「紫陽花」が、豊かな色彩と多様な形で佇んでいます。
紫陽花(あじさい)七変化
「紫陽花」と言えば、古都鎌倉でしょうか?
北鎌倉にある明月院(あじさい寺)は「紫陽花」の名所として親しまれています。但し、文献によりますと「紫陽花」が植えられるようになったのは第二次世界大戦後のようです。当時は、物資や人手が足りないため、参道を整備する杭に代わって手入れが比較的簡単な花として「紫陽花」が植えら、観光地として今に至っているようです。
また、「紫陽花」にまつわる花言葉は「移り気」とも言われていますが、どうして、「紫陽花」の花色は変化するのでしょうか?
それは、土壌の酸性度(pH度)によって変化するそうです。酸性の土壌青系、中性の土壌では紫、弱アルカリ性の土壌では赤系になります。但し、白い「紫陽花」はアントシアニンを含まないため、土壌の酸性度によって色が変化しない珍しい存在のようです。
天気の変化によって、外に出ることがままならない時期となりますが、屋内で物事の始まりなどを探究するのはいかがでしょうか?例えばICT機器を駆使して物事をいろいろな角度から見たり考えたりする「調べ学習」など、、、
おまけ:奈良時代の和歌集『万葉集』に「紫陽花」を詠まれていますが、歌人 若山牧水(わかやま ぼくすい)の一首『 紫陽花の その水いろのかなしみの 滴るゆふべ 蜩のなく 』を郷里の馴染みある作家作品として教わった記憶があります。意味は紫陽花のその水色が悲しみに滴る夕べに蜩が鳴く。ですが、メランコリックだった自分にはとても心に響いたようです。なお、秩父や所沢の地にも若山牧水にゆかりがあるようで歌碑等があります。
今、学校では「実がなるかな?の巻」
学校内において、実のなる木を見つけましたので、その2として紹介します。
まだ、進行形の状態ですが、何かわかりますか? 答えは、「ぶどう」です。
ちいさく実がついている「ぶどう」の木
この「ぶどう」ですが、古代エジプトの墓の壁画などに栽培の様子が描かれているようです。ことから、人類は、乾燥した土地で育ち、ワインの原料にもなる「ぶどう」を数千年前から育てきたようです。そのため人類の歴史にも深くかかわり、イタリアのことわざには、「良いワインは良い血を作る」として、ポリフェノールの効果を謳っています。
ところで、「ぶどう」と言えば、作家J・スタインベックの小説、そしてJ・フォード監督によって製作された映画「怒りの葡萄(ぶどう)」が思い浮かびますがいかがでしょうか。 J・スタインベックはこの作品でピュリッツァー賞を受賞し、のちにノーベル文学賞をも受賞、また、J・フォード監督は映画「怒りの葡萄(ぶどう)」でアカデミー監督賞を受賞しています。
端的に内容を申し上げますと、干ばつと砂嵐を契機に農業の機械化を進める資本家と、自然の猛威と経済変動に土地を追われ、安住の地と新しい家を求めて長旅に出る農民一家との対立闘争を素材に、逆境と不屈の人間像を描き、社会問題を浮き彫りにしています。
この小説が書かれ、映画が製作された1930~40年代は、砂嵐(Dust Bowl)は「自然の猛威」と考えられ、経済体制の問題とその告発に社会は向かっていたようです。しかし今は、この物語に対して、資本主義経済の矛盾はもとより、人間と自然とのかかわりという観点から、多くの示唆を与えています。
そして、これからの元気を出す助けとして、①壮言大語(そうげんたいご:物事に屈しない意志を持つ)、②七転八起(しちてんはっき:屈せずに努力を続ける精神)を思いました。
先週の3Gを皮切りに今週は運動会週間です。怪我をせずベストコンディションで臨んでください!
おまけ:映画「怒りの葡萄(ぶどう)」は、動画配信サービスで視聴することができるようです。
今、学校では「実のなる木の巻」
中庭の校長室前には、人知れず「桑の木」があります。そもそも「桑の木」がどういうものであるか?残念ですが知られていないようです。また、ちょうど今が「桑の実」の最盛期であることも。
「桑の木」 お蚕さんのご飯になる「桑の葉」
「桑の実」と言いますと、童話作家の鈴木三重吉(すずき みえきち)の代表作の一つに「桑の実」という作品があります。詳細は示しませんが、明治末から大正時代の東京を舞台とした恋物語です。また、この鈴木三重吉が創刊しました「赤い鳥」という雑誌がありましたが、童話や童謡、美術作品などが多数掲載され、日本の児童文学の発展に大きな影響を与えました。
一部作品を紹介しますと新美南吉の「ごん狐(きつね)」や芥川龍之介の「杜子春(とししゅん)」そして、北原白秋の「からたちの花」などがあり、子供たちの純粋な心を育むための話や歌を創作し広めることをしました。
「桑の実」 熟した「桑の実(マルベリー)」甘くて酸味が…
実のなる木は、自然と人々をつなぐ素晴らしい存在です。木々の成長や季節の変化を通じて、子供たちに感動や学びを提供できればと考えております。
おまけ:鈴木三重吉の生誕地である広島県の広島市立図書館には、文学資料等を所蔵しており、インターネットで見ることもできます。
今、学校では「オオバコの巻」
タンポポの綿毛のあとは、オオバコが大手を振って?にょきにょきと大きくなっています。
このオオバコですが、北海道から沖縄までの全土に分布・育成し、日当たりのよい野原や道端、畑、庭先、空き地などに自生する雑草で、葉は薬草として利用され漢方薬にも使われています。踏みつけに強く、人などがよく踏む道端などのほか、校庭や公園などでもよく見られます。逆に踏みつけが弱い場所では、自然に絶えてしまうそうです。
タンポポからオオバコへ 校庭のオオバコ チーム「オオバコ」?
そのような光景から元プロ野球選手の鈴木 啓示(すずき けいし)氏の座右の銘である「草魂」という言葉を連想しました。
鈴木 啓示 氏は1947年生まれのドラフト2位で近鉄バファローズ(現オリックス)に入団。1年目から10勝をあげ、そこから15年連続で二桁勝利、翌年から5年連続で20勝以上を。そして、ミスター・バファローズと呼ばれ、1969年には24勝で最多勝に輝きます。先発完投にこだわり、シーズン30完投を記録するなど、奪三振の多い投手でした。
こう見ると華やかな経歴ですが、その裏には人知れず、努力と謙虚さ、そして困難に立ち向かう精神を持って臨んだ結果です。そんな彼の哲学が、踏まれても踏まれても芽を出す、雑草のたくましさを表す「草魂」です。
我々も日々の生活の中で様々な困難に遭遇するかもしれません。しかし、草のもつたくましさと多様性を学び、頑健さと生命力で立ち向かうことができればと思います。
おまけ:幼少時に、「オオバコ相撲」をやった記憶はありませんか? ぜひ挑戦を!
①好きな茎を一本ずつとる。
②相手の茎と自分の茎を交差させてその両端を持ち、かけ声とともに引っ張る。
③茎がちぎれないほうが勝ち!
今、学校では「薔薇の木にの巻」
立夏を過ぎ、高等部棟の学級園にばらの花を見つけました。ばらの季語は夏で、今からが盛りのようです。
そんな時に、ふと北原白秋の短い詩を思い出しました。
「薔薇(ばら)二曲」
一 薔薇(ばら)ノ木ニ 薔薇ノ花サク。
ナニゴトノ不思議ナケレド。
二 薔薇ノ花。
ナニゴトノ不思議ナケレド。
照リ極マレバ木ヨリコボルル。
光リコボルル。
北原白秋 詩集『白金之独楽』(1914年)より
短い詩だけに、いろいろな解釈をされていると思いますが、
私は、「何の変哲もない当たり前の日々でも、見る側の心の状態によって、深い感動を生むこともある」ということを言いたいのではと思います。
良く気持ちが高揚しているときは、当たり前のものを見ても涙をこぼすこともあります。
そして、昨日と同じ光景を目にしても、深く心に迫ってくる、そんな経験を誰しもあるかと思います。
また、北原白秋は、詩文評論の中で、以下のように 評しています。
「この何の不思議もない当然のことを見過ごしてしまふ人は禍である。
実に驚嘆すべき一大事実ではないか。この神秘はどこから来る。
この驚きを驚きとする心からこそ宗教も哲学も詩歌も自然科学も
生まれてくるのではないか。この真理。この顕現。」
見過ごしてしまう人間は禍であると、言い切ってしまうところに北原白秋らしさがあるのでしょうか。
何気なく過ごしている毎日に、いくつもの発見や驚きを見逃しているような気がします。
慌ただしく過ぎていく毎日ではありますが、その毎日に子供たちの成長を全身全霊で受け止めたいと思いを新たにした次第です(決して心に棘はありません)。
おまけ:通学区域である伊奈町の町制施行記念公園では、400種5,000株のバラが咲き誇る県内最大のバラ園で、
5月3日(金)〜31日(金)に「2024バラまつり」を開催しています。
今、学校では「さつきとめいちゃんの巻」
いよいよ月が替わり5月となりました。
古来、旧暦5月を皐月(さつき)と呼んでいましたが、今では新暦5月の別名としても用いられています。この「さつき」ですが、田植えをする月であることから「早苗月(さなへつき)」と言っていたのが短くなったとも言われています。
連休中の田植え 中庭のツツジと鯉のぼり 体育館脇のツツジ 蜜を採る蜂
「さつき」で思い出されるのが、「さつきとめいちゃん」が活躍するアニメーション映画「となりのトトロ」(1988年4月に公開)です。主人公である「さつき」が12歳の小学6年生、「めいちゃん」が4歳。2人の名前から想像できることは、「さつき」は旧暦の5月を意味する「皐月」、「めいちゃん」は英語で5月を意味する「May」が名前の由来のようです。つまり二人とも5月生まれということでしょうか?
【スタジオジブリのHPに、*画像は常識の範囲でご自由にお使いくださいとあり使用しましたが、多方面の方々にご心配をおかけしましたので、映像は削除いたしました。予めご承知ください。】
映画「となりのトトロ」から(https://www.ghibli.jp/works/totoro/ 確認済み)
「となりのトトロ」の作品では、不思議な生き物「トトロ」は、目には見えない存在ですが、子供たちが彼らと出会うことで様々な自然との触れ合いを経験します。そこでは、私たちが日ごろ忘れていたものや気づかなかったものが、今も存在していることを思い出すことを促しているようです。
過ごしやすく活動的な5月、蓮田の児童生徒にとっても、様々な触れ合いをとおして、目に見えない大切なものをたくさ~ん感じ取って欲しいと思います。
今、学校では「タンポポの巻」
校庭に可憐な黄色い花を咲かせているタンポポ。その明るく黄色の花や、ふわふわした白い綿毛が風に舞い、思いは言葉となって心に響きます。このタンポポを意味する英語はダンデライオンですが、元々は英語ではなくフランス発祥の言葉のようです。
校庭の築山 よく見るとタンポポ 百葉箱とタンポポ
ダンデライオンという言葉は、英語では「dandelion」と表記しますが、語源であるフランス語では、「dent de lion」と表記します。読み方は同じでも、フランス語では「ライオンの歯」という意味です。 可愛らしく小さなタンポポですが、その尖った葉先や花びらが、まるでライオンの歯のようであったことから、ダンデライオンと呼ばれるようになったそうです。
そうしたタンポポですが、タンポポの綿毛が風に乗って飛んでいくさまから、本校の児童生徒には、新しいことへ挑戦する意欲を持ってほしいと願うばかりです。そして、種から地面に根を張り、たくさんの可能性の芽を出すことも、、、
*おまけ:先の第二次世界大戦では、コーヒー豆の供給が困難になり代用コーヒー(根を焙煎)として広く飲まれた歴史があります。
今、学校では「ドウダンツツジの巻」
花冷えのする日の校舎外で、鈴蘭のような小さな釣鐘状の花を発見しました。その花の名前は「ドウダンツツジ」です。今を盛りと綺麗に咲いています。
グランドに点在しています かわいいお花です
この「満天星躑躅」(ドウダンツツジ)ですが、中国の伝説によれば、道教の神である太上老君が誤ってこぼした霊水がこの木にかかり、まるで満天の星のように輝いたとされています。この名前は、中国語名の表記をそのまま引用し、和名のドウダンツツジの読みを充てたもののようです。
また、ドウダンツツジの花言葉は「努力」や「根気」を象徴しています。根を張り、花を咲かせ。 風に揺れても諦めない。蓮田特別支援学校に学ぶ児童生徒一人一人が、努力と根気を持ち続け、茨な道でも、一歩ずつ進み花を咲さかせることを期待します。
今、学校では「ハナミズキ(花水木)の巻」
葉桜となった今、校庭の端にあるハナミズキが花を咲かせています。ハナミズキは、ミズキ科の落葉樹で、北アメリカが原産です。日本には明治中期に贈られた苗木が伝わり、広がったようです。この木は春に白やピンクの花を咲かせ、秋には紅葉も楽しめる特徴があります。
校庭端のハナミズキ 門入り口のハナミズキ
ハナミズキの花言葉には「返礼」や「永続性」があります。これは、日本から1912年に日米友好としてアメリカに贈った桜の返礼として、1915年に日本へ贈られたハナミズキの苗木に由来しているそうです。また、この木は、逆境にも負けずに花を咲かせることから、「love undiminished by adversity(逆境に耐える愛)」という英語の花言葉もあります。
新年度が始まって2週間余り、緊張の糸もほぐれてきたでしょうか?ハナミズキの花言葉にあるように、児童生徒一人一人が自分のペースで「永続性」ある育ちを祈念申し上げます。
今、学校では「桜花爛漫の候、いかがお過ごしでしょうか」
一昨日は春の嵐が吹き荒れましたが、無事に入学式(9日)も終えて給食(10日)も開始され、桜の花が咲き乱れる中での滑り出しに喜びを感じています。児童生徒と一緒に、新たな一年の学びの旅を始めることにわくわくしています。ぜひ、一人一人の成長を大切にしたいと思います。
第48回入学式 桜吹雪と朝日
良寛和尚の辞世の句に「散る桜 残る桜も 散る桜」があります。
意味としては、「今どんなに美しく咲いている桜でもいつかは必ず散る。そのことを心得ておくこと」のようです。この歌から伺えることは、今日という日を大切に、感謝の気持ちを持って、充実した生活を過ごさせていただくことになるのでしょうか。
第2回埼玉県特別支援学校ボッチャ大会
令和5年12月1日(金)埼玉県障害者交流センターにて、「第2回埼玉県特別支援学校ボッチャ大会」が開催されました。
本校からは、競技の部に3チーム(生徒9名)、交流の部に1チーム(生徒2名)が出場しました。
どのチームも熱い試合を展開して充実した1日にできたことと思います。そして、競技の部では、厳しい戦いを勝ち抜き、決勝戦も手に汗握る戦いを制し、見事優勝を勝ち取ることができました。
どの生徒にとってもチームメイトとの協力や他校生徒さんたちとの交流など、貴重な経験となったことは間違いありません。今後も引き続き頑張っていきましょう!
たくさんの応援と御協力ありがとうございました。
写真データに関しては、以下のデータをご覧ください。
令和5年度彩の国ふれあいボッチャ大会
令和5年度彩の国ふれあいボッチャ大会
11月23日(木)に埼玉県立武道館にて行われたふれあいボッチャ大会に
本校から競技の部へ2チーム参加しました。
両チームとも練習してきた成果を発揮し、
2位 と 3位 という好成績を収めることができました。
応援ありがとうございました。
追記
本校卒業生たちも競技の部へ 参加しており、優勝という御活躍をされていました。
写真等の掲載につきましては以下のデータをご覧ください。
”ハッシー” 蓮田マラソンの応援にかけつけました
蓮田市のマスコットキャラクター”はすぴぃ”と並んで写真撮影!
ミニミニマラソンのゴール地点で声援を送りました!