学校全体行事

今、学校では 「ムクゲの巻」

 暑い夏には冷たい飲み物や食べ物が欲しくなりますが、昔から、「暑いときこそ熱い飲み物を」という言い伝えがあります。別段、我慢大会をしようというわけではないのですが、熱いお茶などを飲んだ方が、かえって涼しくなるというのです。

 例えば熱い緑茶ですが、緑茶には身体を冷やす効能があり、厳しい暑さが続く今の時期にもってこいのようです。なお、緑茶の効能については、鎌倉時代の僧侶・明菴栄西(みょうあん えいさい)が『喫茶養生記』で「養生の仙薬」として「解暑」「解熱」などの効能が紹介されています。

      ムクゲ全景   ムクゲの花 

 そんな思いを馳せたのも、バスターミナルの横に、控えめに咲く「ムクゲ」の花を見つけたためです。千利休の孫にあたる千宗旦(せんのそうたん)が「ムクゲ」を好み、花の品種に宗旦があるくらいです。また、わび茶の精神を極め、子供たちは、今に続く三千家を興したほどです(「熱男」あ~つおぉぉ~ !!)。

 おまけ:公式なものではありませんが、お隣の国「大韓民国」では、「ムクゲ」を国花とされています。また、国歌「愛国歌」でも歌詞に「ムクゲ」が入っています。

 

 

今、学校では「幸せのシンボルの巻」

 連日の暑さには閉口しますが、今、校庭の主役として「シロツメグサ」が白くて可愛い花を咲かせています。別名「クローバー」と呼ばれていますが、多年草で葉の数は基本3枚で、時々4枚のものがあります。これが、幸せの?「4つ葉のクローバー」です。江戸時代に「シロツメグサ」の乾燥したものをオランダからの輸入品に緩衝材として利用したところから「白詰草(シロツメグサ)」と呼ばれたようです。

                         校庭の「シロツメグサ」  

  ヨーロッパでは、そもそも「クローバー」そのものを、宗教的に神聖な植物としており、「三位一体」の教えを3枚の葉を用いて説いていたそうです。そこから3枚の葉は、Love(愛)、Hope(希望)、Faith(誠実)のシンボルとなり、それに珍しい4つ葉のクローバーのLuck(幸運)を加えて、幸せのシンボルとなったようです(蓮田に通う子供たちの幸せを祈って 七夕)。

おまけ:4つ葉のクローバーを見つける確率は、10,000分の1のようです。また、ガリガリ君の当たり棒を引く確率は、約25分の1(4%)です。アイス片手に足元をよ~く見ると見つかるかもしれません!!       

                        〇つ葉のクローバー?                                                                                                              

 

 

今、学校では「てふてふの巻」

 梅雨の晴れ間をぬって校庭で咲く花々に誘われてか?蝶が優雅に羽を広げ宙を舞っている状態を見る機会が多くなってきました。

 そんな折、中学生の多感な時期に学んだ美しい言葉と不思議なイメージを楽しむことができた素敵な作品

てふてふが一匹   韃靼海峡(だったんかいきょう)を渡つて行つた」が脳裏を横切りました。

     モンシロチョウ   アゲハチョウ

 この作品は安西 冬衛(あんざい ふゆえ)の『春』という短詩です。「現代かなづかい」という表記がない頃の作品ですが、これを読むと、いわゆる「旧かなづかい」独特の雰囲気が感じられます。

 可憐な一匹の蝶と韃靼海峡(樺太とユーラシア大陸との間にある海峡)という北の荒涼とした海峡を対比させる詩境に圧倒されますが、言語空間の創造性と言葉の美しさを感じます。また、背景として、父の赴任先である中国の大連で関節炎のために右脚を切断するという難を蒙るなど、この一行詩には、奥深い意味と背景が読み解けます。

おまけ:「蝶」は英語で Butterfly と言いますが、「蛾」は「夜の蝶」を意味する Night Butterfly という詩的表現があります。また、M・ラヴェルの組曲「鏡」に 第1曲「蛾」がありますが、「蛾」のはばたきや振動、微妙な動きをピアノで表現し幻想的な曲となっています(ぜひ、聴いてみてください)。

 

 

今、学校では 「ナツツバキの巻」

 平年より2週間余り遅い梅雨入りですが、バスターミナルと給食室に通じる教室棟の間には、今を盛りに「夏椿(ナツツバキ)」が白い花を咲かせています。

 先が尖った黄緑色の葉をつけ、幹は灰褐色でなめらかな表面をして、サルスベリにとても似ています。別名「沙羅木(シャラノ木)」とも呼ばれます。実は『平家物語』の冒頭に出てくる「沙羅双樹(サラソウジュ)」の仲間です。

     ←夏椿の全景と白い花→   

 中学校の古典の授業で、一生懸命に暗記した 『平家物語』の冒頭、

 「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。奢れる人も久からず、ただ春の夜の夢のごとし。猛き者も遂にはほろびぬ、偏ひとへに風の前の塵におなじ。」      『平家物語』第一巻「祇園精舎」より

 源氏を退け、栄華を誇った平家一門の滅びゆく姿を語るこの冒頭、日本語の素晴らしささを体現している名文でもあります。当時は、「古典の意味がよくわからないまま、ただ暗記をした」一人ですが、大人になって読み返すと、ただの軍記物だけではなく、強く美しい女性の悲劇や、不思議な怪物退治のエピソードといった側面について、作品を読まなければ見えてきません。力強くも儚い平家の運命を描いた『平家物語』。新たな魅力や作品のすばらしさを改めて感じた次第です。

 

 おまけ:「扇の的」で活躍した那須与一の話では、グローバルそしてデジタル化という大きな流れの中にある現在に、他者の尊厳を大切にする武士の精神を垣間見た感じを持ちました。 

今、学校では「ツユクサの巻」

 まだ梅雨入りもせず、当然のことながら梅雨明けもないにもかかわらず、日中の陽気は夏日や30℃を越える真夏日となる日もあります。しかし、校庭や高等部棟の庭には可憐な青い色の花を咲かせる「ツユクサ」を発見できました(早起きは三文の徳(得)?)。

  花弁は3枚(上2枚、下1枚)

 「ツユクサ」なので梅雨と関係あるのかなと思っていたものの、実は、朝露と関係があるようで、早朝に花を咲かせ、昼にはしぼんでしまう儚い花です。その美しさと儚さから、古くから魅了されてきたようです。

     校庭に咲く「ツユクサ」

 なお、名前の由来には複数の説があり、一つは、朝露を連想させたことから「露草」となったという説。また、青い染料として使用されていたことから「着き草」が「露草」に変化したとも言われています。また、万葉集では「月草」として登場し、詠んだ歌が9首もあります。

 おまけ:今週末の21日は、夏至(げし)になります。一般的には「1年で最も昼の時間が長い日」として捉えることが多いようですが、夏至は立夏と立秋のちょうど真ん中にあたります。梅雨の最中の地域が多いのですが、「夏に至る」と書くように、この頃から夏の盛りに向かっていきます。どうぞご自愛ください。

 

 

今、学校では「ノウゼンカズラの巻」

 正門入口の右側に夏を伝える「ノウゼンカズラ」が花を咲かせています。

 中国を原産とする植物で、夏の季語にもなっているオレンジ色の花です。

 日本へ渡来したのは、ちょうど大河ドラマ「光る君へ」の平安時代のようです。紫式部も花開く様子を見ていたでしょうか?

                                                    

            正門の脇に         開花するノウゼンカズラ    横から見るとトランペット?

 また、花の形がトランペットに似ていることから、英語では「トランペット・フラワー」と呼ばれることもあるようです。

 いささか梅雨にも入っていないのに夏の花が咲くのは、、、

 これも気象変化の影響でしょうか?気象庁は、関東甲信地方に「高温に関する早期天候情報」を発表しています。6月は平年で最高気温は26℃前後、湿度の平均は75%と、蒸し暑さが増してくるころです。そのような平年をさらに上回る暑さとなる予想です。暑さに加えて、湿度も上がると熱中症の危険性が一段と高まります。水分補給と適度な塩分などで万全な対策で乗り切りましょう

おまけ:ノウゼンカズラ(凌霄花:りょうしょうか)の花言葉は「名声」や「名誉」です。

 

 

今、学校では「虹の彼方にの巻」

  不安定な天気が続く中、4日(火)、空から美しい贈り物をいただきました。それは雨上がりの空に現れる彩り豊かな虹でした。この光景に職員室では、仕事の手を休め、素敵な佳夕の空に喜びをいただきました。

            

          職員室からの眺め(6/4 18:00)

 そして、頭の中では、ジュディ・ガーランドが歌う『Over The Rainbow(虹の彼方に)』が流れていました。そうです。皆さんご存じのミュージカル映画『オズの魔法使い』の劇中歌です。

 『オズの魔法使い』は、アメリカの作家ライマン・フランク・ボームによって書かれた児童文学の名作です。物語は、カンザスの大草原で暮らす少女ドロシーが、竜巻に巻き込まれて不思議の国オズに飛ばされ、そこでさまざまな冒険を経て故郷に帰るまでを描いています(ネタバレになりますのでここまでとします)。

 この『オズの魔法使い』ですが、キャラクターや奇想天外な世界観はさることながら、「自分を信じ、自分の望みは自分で叶える」ことの大切さや、「友情と勇気の力」の重要性といったキーワードが隠されていたことを思い出されます。改めて素敵な空の一幕に子供たちとのふれあいの意味を感じたところです。

 

今、学校では 「紫陽花(あじさい)の巻」

 思い思いに臨んだ運動会も無事に終わりました。台風と気圧配置の影響で不安定な天気であるものの、ひと雨ごとに「紫陽花(あじさい)」の花が鮮やかに映える6月(水無月)となりました。

 学校内には、中庭と病棟との境に「紫陽花」が、豊かな色彩と多様な形で佇んでいます。

 

     

               紫陽花(あじさい)七変化

 「紫陽花」と言えば、古都鎌倉でしょうか?

 北鎌倉にある明月院(あじさい寺)は「紫陽花」の名所として親しまれています。但し、文献によりますと「紫陽花」が植えられるようになったのは第二次世界大戦後のようです。当時は、物資や人手が足りないため、参道を整備する杭に代わって手入れが比較的簡単な花として「紫陽花」が植えら、観光地として今に至っているようです。

 また、「紫陽花」にまつわる花言葉は「移り気」とも言われていますが、どうして、「紫陽花」の花色は変化するのでしょうか?                                             

 それは、土壌の酸性度(pH度)によって変化するそうです。酸性の土壌青系、中性の土壌では紫、弱アルカリ性の土壌では赤系になります。但し、白い「紫陽花」はアントシアニンを含まないため、土壌の酸性度によって色が変化しない珍しい存在のようです。

 天気の変化によって、外に出ることがままならない時期となりますが、屋内で物事の始まりなどを探究するのはいかがでしょうか?例えばICT機器を駆使して物事をいろいろな角度から見たり考えたりする「調べ学習」など、、、

 

 おまけ:奈良時代の和歌集『万葉集』に「紫陽花」を詠まれていますが、歌人 若山牧水(わかやま ぼくすい)の一首『 紫陽花の その水いろのかなしみの 滴るゆふべ 蜩のなく 』を郷里の馴染みある作家作品として教わった記憶があります。意味は紫陽花のその水色が悲しみに滴る夕べに蜩が鳴く。ですが、メランコリックだった自分にはとても心に響いたようです。なお、秩父や所沢の地にも若山牧水にゆかりがあるようで歌碑等があります。

                                               

 

今、学校では「実がなるかな?の巻」

学校内において、実のなる木を見つけましたので、その2として紹介します。

まだ、進行形の状態ですが、何かわかりますか?  答えは、「ぶどう」です。

        

        ちいさく実がついている「ぶどう」の木

 この「ぶどう」ですが、古代エジプトの墓の壁画などに栽培の様子が描かれているようです。ことから、人類は、乾燥した土地で育ち、ワインの原料にもなる「ぶどう」を数千年前から育てきたようです。そのため人類の歴史にも深くかかわり、イタリアのことわざには、「良いワインは良い血を作る」として、ポリフェノールの効果を謳っています。

 ところで、「ぶどう」と言えば、作家J・スタインベックの小説、そしてJ・フォード監督によって製作された映画「怒りの葡萄(ぶどう)」が思い浮かびますがいかがでしょうか。 J・スタインベックはこの作品でピュリッツァー賞を受賞し、のちにノーベル文学賞をも受賞、また、J・フォード監督は映画「怒りの葡萄(ぶどう)」でアカデミー監督賞を受賞しています。

 端的に内容を申し上げますと、干ばつと砂嵐を契機に農業の機械化を進める資本家と、自然の猛威と経済変動に土地を追われ、安住の地と新しい家を求めて長旅に出る農民一家との対立闘争を素材に、逆境と不屈の人間像を描き、社会問題を浮き彫りにしています。

 この小説が書かれ、映画が製作された1930~40年代は、砂嵐(Dust Bowl)は「自然の猛威」と考えられ、経済体制の問題とその告発に社会は向かっていたようです。しかし今は、この物語に対して、資本主義経済の矛盾はもとより、人間と自然とのかかわりという観点から、多くの示唆を与えています。

 そして、これからの元気を出す助けとして、①壮言大語(そうげんたいご:物事に屈しない意志を持つ)、②七転八起(しちてんはっき:屈せずに努力を続ける精神)を思いました。

 先週の3Gを皮切りに今週は運動会週間です。怪我をせずベストコンディションで臨んでください!

 おまけ:映画「怒りの葡萄(ぶどう)」は、動画配信サービスで視聴することができるようです。

今、学校では「実のなる木の巻」

 中庭の校長室前には、人知れず「桑の木」があります。そもそも「桑の木」がどういうものであるか?残念ですが知られていないようです。また、ちょうど今が「桑の実」の最盛期であることも。

       

   「桑の木」        お蚕さんのご飯になる「桑の葉」

 「桑の実」と言いますと、童話作家の鈴木三重吉(すずき みえきち)の代表作の一つに「桑の実」という作品があります。詳細は示しませんが、明治末から大正時代の東京を舞台とした恋物語です。また、この鈴木三重吉が創刊しました「赤い鳥」という雑誌がありましたが、童話や童謡、美術作品などが多数掲載され、日本の児童文学の発展に大きな影響を与えました。

 一部作品を紹介しますと新美南吉の「ごん狐(きつね)」や芥川龍之介の「杜子春(とししゅん)」そして、北原白秋の「からたちの花」などがあり、子供たちの純粋な心を育むための話や歌を創作し広めることをしました。

        

    「桑の実」      熟した「桑の実(マルベリー)」甘くて酸味が…

 実のなる木は、自然と人々をつなぐ素晴らしい存在です。木々の成長や季節の変化を通じて、子供たちに感動や学びを提供できればと考えております。

  

おまけ:鈴木三重吉の生誕地である広島県の広島市立図書館には、文学資料等を所蔵しており、インターネットで見ることもできます。

 

 

今、学校では「オオバコの巻」

 タンポポの綿毛のあとは、オオバコが大手を振って?にょきにょきと大きくなっています。

 このオオバコですが、北海道から沖縄までの全土に分布・育成し、日当たりのよい野原や道端、畑、庭先、空き地などに自生する雑草で、葉は薬草として利用され漢方薬にも使われています。踏みつけに強く、人などがよく踏む道端などのほか、校庭や公園などでもよく見られます。逆に踏みつけが弱い場所では、自然に絶えてしまうそうです。

       

 タンポポからオオバコへ       校庭のオオバコ                                 チーム「オオバコ」?

 そのような光景から元プロ野球選手の鈴木 啓示(すずき けいし)氏の座右の銘である「草魂」という言葉を連想しました。

 鈴木 啓示 氏は1947年生まれのドラフト2位で近鉄バファローズ(現オリックス)に入団。1年目から10勝をあげ、そこから15年連続で二桁勝利、翌年から5年連続で20勝以上を。そして、ミスター・バファローズと呼ばれ、1969年には24勝で最多勝に輝きます。先発完投にこだわり、シーズン30完投を記録するなど、奪三振の多い投手でした。

 こう見ると華やかな経歴ですが、その裏には人知れず、努力と謙虚さ、そして困難に立ち向かう精神を持って臨んだ結果です。そんな彼の哲学が、踏まれても踏まれても芽を出す、雑草のたくましさを表す「草魂」です。

 我々も日々の生活の中で様々な困難に遭遇するかもしれません。しかし、草のもつたくましさと多様性を学び、頑健さと生命力で立ち向かうことができればと思います。

 おまけ:幼少時に、「オオバコ相撲」をやった記憶はありませんか? ぜひ挑戦を!

    ①好きな茎を一本ずつとる。

    ②相手の茎と自分の茎を交差させてその両端を持ち、かけ声とともに引っ張る。

    ③茎がちぎれないほうが勝ち!  

 

今、学校では「薔薇の木にの巻」

 立夏を過ぎ、高等部棟の学級園にばらの花を見つけました。ばらの季語は夏で、今からが盛りのようです。

 そんな時に、ふと北原白秋の短い詩を思い出しました。

  「薔薇(ばら)二曲」                

 一 薔薇(ばら)ノ木ニ 薔薇ノ花サク。

   ナニゴトノ不思議ナケレド。

 二 薔薇ノ花。

   ナニゴトノ不思議ナケレド。

   照リ極マレバ木ヨリコボルル。

   光リコボルル。

   北原白秋 詩集『白金之独楽』(1914年)より

 

短い詩だけに、いろいろな解釈をされていると思いますが、

私は、「何の変哲もない当たり前の日々でも、見る側の心の状態によって、深い感動を生むこともある」ということを言いたいのではと思います。

良く気持ちが高揚しているときは、当たり前のものを見ても涙をこぼすこともあります。

そして、昨日と同じ光景を目にしても、深く心に迫ってくる、そんな経験を誰しもあるかと思います。

また、北原白秋は、詩文評論の中で、以下のように    評しています。                  

「この何の不思議もない当然のことを見過ごしてしまふ人は禍である。

実に驚嘆すべき一大事実ではないか。この神秘はどこから来る。                                                   

この驚きを驚きとする心からこそ宗教も哲学も詩歌も自然科学も

生まれてくるのではないか。この真理。この顕現。」

見過ごしてしまう人間は禍であると、言い切ってしまうところに北原白秋らしさがあるのでしょうか。

何気なく過ごしている毎日に、いくつもの発見や驚きを見逃しているような気がします。

慌ただしく過ぎていく毎日ではありますが、その毎日に子供たちの成長を全身全霊で受け止めたいと思いを新たにした次第です(決して心に棘はありません)。

 おまけ:通学区域である伊奈町の町制施行記念公園では、400種5,000株のバラが咲き誇る県内最大のバラ園で、

               5月3日(金)〜31日(金)に「2024バラまつり」を開催しています。

 

今、学校では「さつきとめいちゃんの巻」

 いよいよ月が替わり5月となりました。

 古来、旧暦5月を皐月(さつき)と呼んでいましたが、今では新暦5月の別名としても用いられています。この「さつき」ですが、田植えをする月であることから「早苗月(さなへつき)」と言っていたのが短くなったとも言われています。

     

  連休中の田植え      中庭のツツジと鯉のぼり  体育館脇のツツジ    蜜を採る蜂

 「さつき」で思い出されるのが、「さつきとめいちゃん」が活躍するアニメーション映画「となりのトトロ」(1988年4月に公開)です。主人公である「さつき」が12歳の小学6年生、「めいちゃん」が4歳。2人の名前から想像できることは、「さつき」は旧暦の5月を意味する「皐月」、「めいちゃん」は英語で5月を意味する「May」が名前の由来のようです。つまり二人とも5月生まれということでしょうか?

 【スタジオジブリのHPに、*画像は常識の範囲でご自由にお使いくださいとあり使用しましたが、多方面の方々にご心配をおかけしましたので、映像は削除いたしました。予めご承知ください。】

  映画「となりのトトロ」から(https://www.ghibli.jp/works/totoro/ 確認済み)

  「となりのトトロ」の作品では、不思議な生き物「トトロ」は、目には見えない存在ですが、子供たちが彼らと出会うことで様々な自然との触れ合いを経験します。そこでは、私たちが日ごろ忘れていたものや気づかなかったものが、今も存在していることを思い出すことを促しているようです。

 過ごしやすく活動的な5月、蓮田の児童生徒にとっても、様々な触れ合いをとおして、目に見えない大切なものをたくさ~ん感じ取って欲しいと思います。

 

  

今、学校では「タンポポの巻」

 校庭に可憐な黄色い花を咲かせているタンポポ。その明るく黄色の花や、ふわふわした白い綿毛が風に舞い、思いは言葉となって心に響きます。このタンポポを意味する英語はダンデライオンですが、元々は英語ではなくフランス発祥の言葉のようです。

     

      校庭の築山         よく見るとタンポポ    百葉箱とタンポポ

 ダンデライオンという言葉は、英語では「dandelion」と表記しますが、語源であるフランス語では、「dent de lion」と表記します。読み方は同じでも、フランス語では「ライオンの歯」という意味です。 可愛らしく小さなタンポポですが、その尖った葉先や花びらが、まるでライオンの歯のようであったことから、ダンデライオンと呼ばれるようになったそうです。

  そうしたタンポポですが、タンポポの綿毛が風に乗って飛んでいくさまから、本校の児童生徒には、新しいことへ挑戦する意欲を持ってほしいと願うばかりです。そして、種から地面に根を張り、たくさんの可能性の芽を出すことも、、、

おまけ:先の第二次世界大戦では、コーヒー豆の供給が困難になり代用コーヒー(根を焙煎)として広く飲まれた歴史があります。

 

 

 

 

 

 

 

 

今、学校では「ドウダンツツジの巻」

 花冷えのする日の校舎外で、鈴蘭のような小さな釣鐘状の花を発見しました。その花の名前は「ドウダンツツジ」です。今を盛りと綺麗に咲いています。

     

   グランドに点在しています    かわいいお花です

 

 この「満天星躑躅」(ドウダンツツジ)ですが、中国の伝説によれば、道教の神である太上老君が誤ってこぼした霊水がこの木にかかり、まるで満天の星のように輝いたとされています。この名前は、中国語名の表記をそのまま引用し、和名のドウダンツツジの読みを充てたもののようです。

  また、ドウダンツツジの花言葉は「努力」や「根気」を象徴しています。根を張り、花を咲かせ。 風に揺れても諦めない。蓮田特別支援学校に学ぶ児童生徒一人一人が、努力と根気を持ち続け、茨な道でも、一歩ずつ進み花を咲さかせることを期待します。

 

今、学校では「ハナミズキ(花水木)の巻」

 葉桜となった今、校庭の端にあるハナミズキが花を咲かせています。ハナミズキは、ミズキ科の落葉樹で、北アメリカが原産です。日本には明治中期に贈られた苗木が伝わり、広がったようです。この木は春に白やピンクの花を咲かせ、秋には紅葉も楽しめる特徴があります。

     

          校庭端のハナミズキ               門入り口のハナミズキ

 

 ハナミズキの花言葉には「返礼」や「永続性」があります。これは、日本から1912年に日米友好としてアメリカに贈った桜の返礼として、1915年に日本へ贈られたハナミズキの苗木に由来しているそうです。また、この木は、逆境にも負けずに花を咲かせることから、「love undiminished by adversity(逆境に耐える愛)」という英語の花言葉もあります。

 新年度が始まって2週間余り、緊張の糸もほぐれてきたでしょうか?ハナミズキの花言葉にあるように、児童生徒一人一人が自分のペースで「永続性」ある育ちを祈念申し上げます。

 

 

 

 

今、学校では「桜花爛漫の候、いかがお過ごしでしょうか」

 一昨日は春の嵐が吹き荒れましたが、無事に入学式(9日)も終えて給食(10日)も開始され、桜の花が咲き乱れる中での滑り出しに喜びを感じています。児童生徒と一緒に、新たな一年の学びの旅を始めることにわくわくしています。ぜひ、一人一人の成長を大切にしたいと思います。

 

第48回入学式    

       第48回入学式                  桜吹雪と朝日

 

良寛和尚の辞世の句に「散る桜 残る桜も 散る桜」があります。

意味としては、「今どんなに美しく咲いている桜でもいつかは必ず散る。そのことを心得ておくこと」のようです。この歌から伺えることは、今日という日を大切に、感謝の気持ちを持って、充実した生活を過ごさせていただくことになるのでしょうか。

 

第2回埼玉県特別支援学校ボッチャ大会

令和5年12月1日(金)埼玉県障害者交流センターにて、「第2回埼玉県特別支援学校ボッチャ大会」が開催されました。

 本校からは、競技の部に3チーム(生徒9名)、交流の部に1チーム(生徒2名)が出場しました。

 どのチームも熱い試合を展開して充実した1日にできたことと思います。そして、競技の部では、厳しい戦いを勝ち抜き、決勝戦も手に汗握る戦いを制し、見事優勝を勝ち取ることができました。

どの生徒にとってもチームメイトとの協力や他校生徒さんたちとの交流など、貴重な経験となったことは間違いありません。今後も引き続き頑張っていきましょう!

 

たくさんの応援と御協力ありがとうございました。

 

写真データに関しては、以下のデータをご覧ください。

第2回埼玉県特別支援学校ボッチャ大会.pdf

令和5年度彩の国ふれあいボッチャ大会

令和5年度彩の国ふれあいボッチャ大会
11月23日(木)に埼玉県立武道館にて行われたふれあいボッチャ大会に
本校から競技の部へ2チーム参加しました。
両チームとも練習してきた成果を発揮し、
2位 と 3位 という好成績を収めることができました。
応援ありがとうございました。
追記
本校卒業生たちも競技の部へ 参加しており、優勝という御活躍をされていました。

写真等の掲載につきましては以下のデータをご覧ください。

令和5年度彩の国ふれあいボッチャ大会.pdf