今、学校では「実のなる木の巻」

 中庭の校長室前には、人知れず「桑の木」があります。そもそも「桑の木」がどういうものであるか?残念ですが知られていないようです。また、ちょうど今が「桑の実」の最盛期であることも。

       

   「桑の木」        お蚕さんのご飯になる「桑の葉」

 「桑の実」と言いますと、童話作家の鈴木三重吉(すずき みえきち)の代表作の一つに「桑の実」という作品があります。詳細は示しませんが、明治末から大正時代の東京を舞台とした恋物語です。また、この鈴木三重吉が創刊しました「赤い鳥」という雑誌がありましたが、童話や童謡、美術作品などが多数掲載され、日本の児童文学の発展に大きな影響を与えました。

 一部作品を紹介しますと新美南吉の「ごん狐(きつね)」や芥川龍之介の「杜子春(とししゅん)」そして、北原白秋の「からたちの花」などがあり、子供たちの純粋な心を育むための話や歌を創作し広めることをしました。

        

    「桑の実」      熟した「桑の実(マルベリー)」甘くて酸味が…

 実のなる木は、自然と人々をつなぐ素晴らしい存在です。木々の成長や季節の変化を通じて、子供たちに感動や学びを提供できればと考えております。

  

おまけ:鈴木三重吉の生誕地である広島県の広島市立図書館には、文学資料等を所蔵しており、インターネットで見ることもできます。