今、学校では 「ムクゲの巻」

 暑い夏には冷たい飲み物や食べ物が欲しくなりますが、昔から、「暑いときこそ熱い飲み物を」という言い伝えがあります。別段、我慢大会をしようというわけではないのですが、熱いお茶などを飲んだ方が、かえって涼しくなるというのです。

 例えば熱い緑茶ですが、緑茶には身体を冷やす効能があり、厳しい暑さが続く今の時期にもってこいのようです。なお、緑茶の効能については、鎌倉時代の僧侶・明菴栄西(みょうあん えいさい)が『喫茶養生記』で「養生の仙薬」として「解暑」「解熱」などの効能が紹介されています。

      ムクゲ全景   ムクゲの花 

 そんな思いを馳せたのも、バスターミナルの横に、控えめに咲く「ムクゲ」の花を見つけたためです。千利休の孫にあたる千宗旦(せんのそうたん)が「ムクゲ」を好み、花の品種に宗旦があるくらいです。また、わび茶の精神を極め、子供たちは、今に続く三千家を興したほどです(「熱男」あ~つおぉぉ~ !!)。

 おまけ:公式なものではありませんが、お隣の国「大韓民国」では、「ムクゲ」を国花とされています。また、国歌「愛国歌」でも歌詞に「ムクゲ」が入っています。