2025年2月の記事一覧
これから、学校では(ウメの巻)
日増しに寒さが和らぎ、春の訪れが感じられる季節となりました。
いかがお過ごしでしょうか。この時期、梅の開花がニュースとなります。
←白梅(ハクバイ)
←紅梅(コウバイ)
← ズームアップ →
白梅の清らかな白と紅梅の鮮やかな赤には、純粋さと情熱の象徴とされ、古くから日本文化に深く根付いています。この二つの梅の花ですが、具体的には、白梅のように清廉潔白な心を持ち、誠実であることを大切にする姿勢を育むことを。また、紅梅のように情熱を持ち、何事にも熱心に取り組む態度を育てることが重要だと思う次第です。蓮田の子供たちにとって、この二つの特性を兼ね備えることで、バランスの取れた人格形成を遂げることができるのではないでしょうか。
ところで、梅に関して有名な作品に尾形 光琳(おがた こうりん)の「紅白梅図屏風(こうはくばいずびょうぶ)」(国宝)があります。尾形 光琳の最晩年期の作品で、背景が省略され、流水を挟んで描かれた二本の梅ですが、紅梅は全体が入っているのに対し、白梅は大部分が画面の外にあるなど、様々な点で対照的です。流水の模様は、銀箔地に水文を覆い隠して作ったものです。尾形光琳は呉服屋の家に生まれたこともあって、工芸的な手法も絵画に取り入れています。梅の花は、花弁を線描きしない「光琳梅」。樹は「たらし込み」による質感表現に加え、点状の苔も描き込んでいます。近くで見ると、事前に想像していたよりも強い迫力を感じる作品で、躍動感あふれる生命力が印象に残ります。
おまけ
①「梅」は、奈良時代に日本へ渡来したとしています。そして「梅」は、枕草子や源氏物語にも存在感を示しています。
②ウィキペディアによりますと、「関東三大梅林」には越生(おごせ)梅林、水戸偕楽園、熱海梅林があるようです。
・越生梅林の梅まつりは、2月15日(土)から3月16日(日)・・・埼玉県
・水戸偕楽園の梅まつりは、2月11日(火)~3月20日(火)・・・茨城県
・熱海梅林梅まつりは、1月11日(土)~3月2日(日)・・・静岡県
③尾形光琳の「紅白梅図屏風」(国宝)は、熱海にあるMOA美術館で観ることができます。
https://www.moaart.or.jp/?collections=053
これから、学校では(モクレンの巻)
2月も中旬に入り、季節の移り変わりを感じさせる時期となりました。
この時期になると、モクレンのつぼみが膨らみ始め、春の訪れを予感させます。この光景を見て、中学校「国語」の教科書にある三浦 哲郎(みうら てつお)の「盆土産」という短編小説を思い出しました。主人公が子供時代に経験した父親との再会と、その際に持ってきた小さな土産物が描かれています。物語の中で、主人公はその盆土産を大切にし、心に刻み続けます。
← 中庭の「モクレン」のつぼみ →
この物語から私たちが学べることは、日常の中にある小さな喜びや感動を見逃さず、大切にすることの重要性です。特に、蓮田の児童生徒にとって、日々の小さな成長や成功体験は、未来への大きな一歩となります。モクレンのつぼみが少しずつ開いていくように、子供たちの成長も一歩一歩進んでいることを感じております。
保護者の皆様には、お子様のほんのわずかな歩みや変化に気づき、それを喜び合う時間を大切にしていただきたいと思います。子供たちが感じる喜びや自信は、家庭での温かいサポートによってさらに深まると思います。
終わりに、季節の変わり目で体調を崩しやすい時期でもありますので、健康には十分気を付けていただきたいと思います。
おまけ
・18日(火)は、二十四節気のひとつ「雨水(うすい)」です。この時期は冬が終わりに近づき、雪や氷が解けて水になることを意味しています。そのため、「雨水」と呼ばれます。
農業の面では、雨水から農作業の準備が本格的に始まります。また、この日から雛人形を飾り始めると良いとされていることもあります。
・三浦 哲郎の「盆土産」は、光村図書の中学校「国語」の教科書二年生に掲載されています。また、三浦 哲郎は劇団四季のミュージカル「ユタとふしぎな仲間たち」の原作者でもあります。
これから、学校では(ロウバイの巻)
早春を迎え、日が少しずつ長くなり立春を過ぎたことを感じられる季節となりました。また、新たなステップを踏み出す準備も整いつつあります。保護者の皆様には、日頃より多大なるご理解とご協力を賜り、心より感謝申し上げます。日本海側では記録的な大雪が降り積もり、人々の生活に大きな影響を与えています。一方、太平洋側では、北風と共に寒さはありますが、比較的穏やかな天候が続き、日差しが差し込む日も多くなっています。
感染症に注意しながら、蓮田の子供たち一人一人が、健康で楽しみながら過ごせるよう、温かく見守っていきたいと思います。
←「蝋梅」(ロウバイ)→
庭先にこの時期、美しい花を咲かせる花があります。蝋梅(ロウバイ)です。蝋梅は、冬の寒さの中でも力強く香る花です。中国原産の蝋梅は、日本では江戸時代後期から庭木として親しまれてきました。花言葉は「先導」「先見」「慈愛」「優しい心」と、多くの意味を持ちます。その香りや姿は、子供たちの成長を見守る私たちにとっても、大きな励ましとなります。彼の作家、芥川 龍之介の句「蝋梅や 雪うち透(す)かす 枝の丈(たけ)」にも詠まれたように、蝋梅の花は冬の寂しさを和らげ、心に温かな光をもたらしてくれます。寒さ厳しいこの時期に咲く蝋梅のように、子供たちがそれぞれの個性を大切にしながら、のびのびと成長していく姿を見守りたいと思います。
寒い日が続きますが、どうぞご自愛ください。
おまけ
1)美しい黄色い蝋梅の花が咲き誇る県内の場所を紹介します。暖かい服装でどうぞ!!
さいたま市:大宮花の丘農林公苑
三郷市:みさと公園
行田市:古代蓮の里
長瀞町:長瀞宝登山臘梅園
2)「警察博物館」前の「十月桜(じゅうがつざくら)」のその後
散り際の桜でした(2/8)。
これから、学校では(芽の巻)
2月に入り、寒さの厳しい日々が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。今月は高等部の入学選考という大きな行事があります。新しい門出を迎える生徒たちにとって、大変重要な時期となります。保護者様の温かいご支援とご理解を賜りながら、この選考が無事に進行し、新たな出会いが実を結ぶことを心より願っております。
←「ウメ」
←「サクラ」
←「ドウダンツツジ」
一方で、寒さが続く中、校舎周辺の草木がしっかりと芽を出し、春の訪れを感じさせています。小さな芽が顔を出し、その生命力に感動を覚えることも多いことでしょう。忙しい毎日の中で、こうした自然の変化に目を向けることは、心のリフレッシュにもなります。
今月も素晴らしい月となりますように。どうぞお体にお気をつけてお過ごしください。
おまけ
ヒイラギ(柊)は、日本で見られる常緑樹です。その名前は、日本語で「棘」を意味する「針」から来ています。 また、ヒイラギは、日本の祭りや行事で重要な役割を果たしています。特に新年や節分の時期に用いられます。古くから日本では、鋭利なものやとげのあるものが邪気を追い払うと信じられてきました。そのため、ヒイラギの鋭い葉が鬼や悪霊を寄せ付けないと考えられ、特に節分の行事で用いられるようになったのです。
←「ヒイラギ」
ちなみに今年の節分は2月2日(日)です。二十四節気という太陽の位置に基づく伝統的な暦に関連しており、立春が2月3日に設定されているためです。